大麻は雌株と雄株の2つの性別があり、一般的に雄株は栽培者にとってあまり価値がないとされています。
なぜなら、大麻の雌株が花をつけ、THC(テトラヒドロカンナビノール)などの有用なカンナビノイドを多く含むのに対し、雄株はそれらの成分をほとんど含まないことが多いからです。
しかし、雄株にもカンナビノイドは存在し、利用する方法はあります。
雄株の利用方法
●ブリーディング
●種子を取る
●マルチングに利用する
●エディブルに使用
ブリーディング
系統を繁殖させるには雄が必要となります。 最高品質の株を作ろうと思えば遺伝子の半分を占める雄株が不可欠です。
雄株を選別し、病気に強いもの、香りの良いもの、THC量など望む特性を持つ雌株と交配させることで、望ましい遺伝子を強化し、新しい大麻品種を作成することが可能です。
種子を取る
種子を取るには雄株が必要となります。これらの種子は新しい大麻植物を育てるために使用され、品種の育成に役立ちます。
また、大麻種子は栄養価が高く健康食品としても使用されています。良質なオイル、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、ヘンプシードオイルを抽出したり、サプリメントとしても使用されます。
マルチングに利用する
大麻植物は、ピネン、リモネン、ボルネオールなどのテルペンを生成します。 これらのテルペンは、他の作物の防虫剤としても機能します。
カットした後の雄株をマルチング(土の表面を覆う方法)として利用することで、防虫効果や雑草の抑制などにも役立ちます。
エディブルに利用
雌株に比べると雄株はTHC等のカンナビノイド含有量は低くなります。しかし栄養もある植物はエディブルとしても利用可能です。
フレッシュな大麻には、THCAやCBDAが含まれており、フルーツなどと一緒にスムージーとして加えたり、 大麻バターやオイルに抽出して利用することもできます。