大麻栽培におけるゴール=収穫。たくさんの花を収穫できるよう一生懸命育ていることかと思います。
二段階収穫法は収量を最適化する方法です。もし下の方のバッズサイズや密度が、トップの部分と比べ良くなければ試してみる価値があると言えます。
この方法ではまず、上の花を収穫し下の花に熟成の時間を与えます。適切なやり方で行えば、この技法は収穫量を増加させることができます。
大麻植物は均等に成熟しないため、上のつぼみはしばしば下のつぼみよりも速く成熟します。二段階で収穫することで、上と下のつぼみがそれぞれ最大限のポテンシャルに達し、カンナビノイドの含有量と総収量が最大化されます。
【二段階収穫のメリット】
1. 効力の向上:下のつぼみにより多くの光を与え、カンナビノイドの向上を図る
2. 高収量:下のつぼみに成熟時間を与えることで、総合的な収量アップ
3. 品質管理:段階的な収穫により、各つぼみが最高の成熟度で収穫される
まず適切な収穫時を見極めます。ポイントとしては繊毛とトリコームの変化に注目しましょう。
つぼみから出ている繊毛の色が白からオレンジ色に変わり、トリコームがねばねばと粘着を帯びてきます。
収穫時の目安について詳しい記事はこちら >>> 【大麻栽培ガイド】収穫とトリミング
二段階収穫法
まず、植物の上の方から収穫していきます。花を切り取り、それらを風通しの良い場所に吊るします。
上の方の花が収穫されると、植物の色の違いが見え始めます。下方にある花の繊毛はおそらくまだ色が変わっておらず、つぼみはまだ熟成されていないはずです。
【下のつぼみの育成】
上のつぼみが収穫されたら、次は下のつぼみをさらに熟成させていきます。
●光源の調節
屋内で栽培している場合は、残りのつぼみに光を当てるよう光源を調整します。育成ライトを新しいキャノピーの高さにまで調節し、全体に光が当たるようにしましょう。
●栄養と水分補給
これらの下のつぼみに対して栄養と水分補給スケジュールを維持し、次の1〜2週間でそれらが成熟し続けるのを待ちます。花は膨らみ続け、カンナビノイドが完全に成熟するにつれて重さが増し、効力が向上します。
繊毛の色が明るい色からオレンジ、茶色、または琥珀色に変わったら収穫します。2回目の収穫を最適なタイミングで行えるよう、毎日観察しましょう。
変化するカンナビノイド
すべてのカンナビノイドはCBG(カンナビゲロール)から始まるため「カンナビノイドの母」として知られています。 CBGはCBD、THC-A、およびTHC-Vに変換され、THC-AはTHCに変換、さらにCBNへと変わります。大麻が早すぎる時期に収穫されると、より多くのCBGが存在し、遅すぎる時期に収穫されると、より多くのCBNが存在します。
CBN(カンナビノール)は、古くなった大麻に多く存在し、THCよりも穏やかな作用があります。抗炎症作用や鎮痛作用などの治療にも用いられています。
求める体感のタイプによってカンナビノイドの変換の違いを知り、収穫のタイミングを選べます。琥珀色のトリコームが多いほど、THCの一部がCBNに変換されている可能性が高くなります。