ハシシの女王「ミラ・ヤンセン」

大麻

現在、ハシシを生成する際に「ポリネーター」と呼ばれる機械を使用します。
ポリネーターとは、乾燥した大麻の葉から樹脂腺を取り除く「回転式」装置です。
そしてそのポリネーターを発明したのが ミラ・ヤンセンです。

この発明により、いままで手作業でやっていたものが飛躍的に効率化され、ミラは大麻産業のパイオニアとなります。

ミラ・ヤンセン

Mila Jansen

ミラ・ヤンセンは1944年にイギリスのリバプールで生まれます。エンジニアの娘として、イギリス、インドネシア、オランダで育ち、現在もアムステルダムに住んでいます。

コーヒーショップの先駆者

ミラは アムステルダムでファッション スタジオの裁縫師として働きました。そして21 歳で「キンク 22 ブティック」をオープンします。彼女のアバンギャルドな服は大ヒットし、Mila はオランダのファッション シーンのリーダーとなります。

1967年になると、ブティックはティー ハウスになります。急成長するアンダーグラウンド カルチャーの拠点となり、トルコ、レバノン、アフガニスタンなど、世界のさまざまな地域から来たハシシを共有しました。販売していたのではなく、そこに集まった人々によってシェアしていたのです。こうしてティーハウスは、現在で言うコーヒーショップの先駆けとなりました。

インドでの14年間

1968年、彼女は幼い娘と数人の友人たちと一緒に陸路でトルコ、パキスタン、アフガニスタンを通り、インドに向かいます。そして14年間インドに住むことになります。

そこで彼女は、地元の女性と織りのプロジェクトを開始しました。アジアの国で作られる厚手の手編みセーターをカリフォルニアに、ビーズとスパンコールの付いた鮮やかなドレスをデリーからニューヨークに販売しました。

再びアムステルダムへ

1988年にミラがアムステルダムに戻ったとき、コーヒー ショップ ブームはすでに始まっていました。当時ハシシはなく、ウィードしかありませんでした。彼女は何よりもハシシを好んでいた為、自分でハシシを作るようになります。

ポリネーターの発明

ミラが洗濯を乾燥機にかけているとき、回る洗濯物を見てふと、この遠心力で大麻草の花粉を分離できるのではと思いつきます。

花や葉からトリコームの結晶を分離するために、彼女は乾燥機を使用してテストを開始しました。そしてたくさんの花粉が集まったのです。こうしてミラはポリネーターを作り上げたのです。

『How I Became the Hash Queen』

2018年、ミラ はHow I Became the Hash Queen(私がどうやってハシシの女王になったか)とう自伝を発表します。この本は、ママ・パブリッシングによって編集され、584 ページと 162 枚の写真で構成されています。大麻の世界で最も影響力のある 100 人の 1 人に選ばれたミラの魅力的な人生が語られています。

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